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2006年3月2日 公営企業等予算特別委員会記録 (抜粋)

2006年3月2日の京都市会(公営企業等予算特別委員会)において、「京の交通交流ひろば」掲示板が話題に上りました。以下は、市会会議録からの関係箇所の抜粋です。

2006年3月2日 公営企業等予算特別委員会 記録 (P.40〜P.41から抜粋)

◆委員(鈴木マサホ)
 続きまして,地下鉄とバスのネットワークについて少しだけお話をしておきたいんですが,京のアジェンダ21フォーラムというのがありまして,その中で交通ワーキンググループというのがあって,またその中に,公共交通タスクチームというのがあるのは御存じだと思いますが,非常に熱心にこのグループの人たちは公共交通の在り方を考えておられて,実際に実地調査をして,バス停の所まで行って,いろんなものを見たりしつつ,いろんな提案をされている,そういうページがあって,市民交流広場というようなホームページの中に,そういうページがあります。
 一般的に交通問題をやっている人はおたくが多いんですが,LRTにせよ,汽車にせよ,電車にせよ,おたくがいろんな発言をされる場合もあるんやけど,比較的まだ広い視野を持っておられるのかなと思うことで,ちょっと最近も色々お話をお伺いしたんですが,まじめに考えておられるし,意外とあの中に提案されていることは,乗客増対策なりに非常にプラスになるような話があるように思うんですね。
 その中で一つお聴きしたことの中で印象に残っているのは,今,立命館の学生さんたちを送迎するときに,1時間半の授業がありますけども,その授業が終わったら学生は動きよるということで,そういう時間帯に車を配車してほしいという要望があったそうです。それについて,京都市交通局もそれにこたえる形で臨時バス的なものを走らせているという風に聴いているわけでありますけれども,そういうアイデアを採り入れられて,多分それは乗客増になったと思うんですが,そういう現実があるのかどうか。そういう発想の中で取り組まれることは評価したいと思うんですが,いかがか。
 ないし,この交通交流広場というのは,書いてはる人は限られていると思うんですが,前田部長等はたまに見られてはるのかどうか,ちょっとお尋ねしておきたいと思います。
○委員長(井上けんじ)
 西村次長。
◎交通局次長(西村京三)
 先に京のアジェンダの交通ワーキンググループの京都の交通交流広場でございますけども,私も最近まで存じ上げなかったわけでございますけれども,ちょっと見させていただきまして,非常によく実態を調査しておられる。実証実験とか,あるいは洛バス,それから一日乗車券の券名への提案とか,QRコードのより使い勝手の良いパターンの出し方とか,あるいはまた乗換案内とか,非常にいろんな提案をいただいておるなという風に思っておりますので,今後も含めまして十分注視をさせていただきまして,採り入れられる所は採り入れて参りたいという風に思っております。
 立命館の輸送でございますけれど,西院から立命,それから,帰路につきましては京都駅まで運行致しておりますけれども,そういった御意見もお聴きする中で対応しているということで,十分乗客増には寄与していただいているという風には思っております。
○委員長(井上けんじ)
 鈴木委員。
◆委員(鈴木マサホ)
 そういう意味では柔軟に対応していただいて,積極的に,前向きな提案でありますから,採り入れていただけることについて評価しておきたいと思いますが,地下鉄駅構内におけるバスの時刻表の設置みたいなこともおっしゃっていまして,今出川駅ではそれなりに進んで,モデルケースとしてされているわけでありますが,寒いときに地下鉄から降りて,上に上ってバス停で待つというのも,暑いときもしかりでありますが,構内で待っていたらそれなりに快適なのに,上へ行ったら寒いとか,暑いとか,あるいは雨が降ってかなんとかいうときに,そういう地下鉄の駅からどこどこに何行きの停留所があってというやつ,それはたまに書かれていますが,そういう時刻表のあることでそういうことも改善される,待ち時間と言うか,いらいらする時間も改善できるのではないかというような提案もなされています。これも是非とも全駅と言うか,に対応していただける,時刻表1枚はるだけでも取りあえずは何とかなるわけでありますから,そういう風に地下鉄とバスの連携をすべしだということで,私の方からの提案としておきたいという風に思います。
 この交通交流広場,なかなか僕らも読んでいてもおもしろいもので,僕もつい最近知ったわけでありますけれども,これだけ熱心に考えている人たちがいて,是非とも今日皆さん,若い職員さんもおられますけれども,いろんな発想を持って改善に今後努めていただきたいという風に思います。

(外部サイト)
京都市会会議録検索システム

注記

立命館大学の輸送について
上記の市会会議録からは「京の交通交流ひろば」掲示板で立命館大学関連の市バスサービス改善提案があったようにも読めますが、本件の改善提案は同大学と京都市交通局との協議によって実現したものです。「京の交通交流ひろば」掲示板では、輸送サービス改善の好事例として本件を紹介しました。
事業者のサービス改善事例を積極的に紹介
会議録にあるように、「京の交通交流ひろば」掲示板では、現況調査で見つけた京都市交通局をはじめとした交通事業者のサービス改善事例を積極的に紹介し、プラスに評価しています。ある現場で行われている優れた取組が、インターネットの掲示板で紹介されることで他の現場にも採り入れられることを期待しています。
交通局と「京の交通交流ひろば」がつくるパートナーシップ
再び西村京三交通局次長(当時)の発言を抜粋します。なお、強調部分は本ページにおいてつけたものです。
◎交通局次長(西村京三)
 先に京のアジェンダの交通ワーキンググループの京都の交通交流広場でございますけども,(略)非常にいろんな提案をいただいておるなという風に思っておりますので,今後も含めまして十分注視をさせていただきまして,採り入れられる所は採り入れて参りたいという風に思っております。
京のアジェンダ21フォーラム交通ワーキンググループが運営するインターネットの掲示板「京の交通交流ひろば」を京都市交通局が注視して、掲示板に提案された内容から、採り入れられるものが実現するという環境組織と交通事業者のパートナーシップ関係は、全国の政令指定都市において初めて実現したものです。
実現した改善提案
「京の交通交流ひろば」での改善提案は、詳しい現状調査に基づくきわめて具体的なものが中心です。京都市交通局では、提案をそのまま実現するだけでなく、提案をヒントに更に工夫をこらしたかたちで市バス・地下鉄のサービス・経営を改善しています。こうして実現した具体的な改善点の一例としては、下記の項目が上げられます。
金閣寺周辺のバス停(金閣寺前・金閣寺道)の各系統別のりば案内の改善
観光ピーク時の金閣寺方面からJR京都駅方面への複数の移動経路の案内
地下鉄駅コンコースを市バス待合所として使える地下鉄各駅への市バス接近表示等の設置
経費節減のための洛バス急行100号系統の回送経路の見直し
詳細については「京の交通交流ひろば」掲示板をご参照下さい。
課題
上記の会議録にも書いている人の数が少ない旨がありますが、レポーターの数が増えて、さらに活発に改善事例の紹介や改善提案、また改善効果の検証などが行われることが望まれます。「京の交通交流ひろば」掲示板には、どなたでも書き込みできますので、われと思わん方の積極的なご参加を期待します。

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