まちなかプロジェクト   京のアジェンダ21フォーラム 交通ワーキンググループ

まちなかプロジェクト

「まちなかプロジェクト」とは、 京のアジェンダ21フォーラム

京都市が進める都心の交通政策 「歩いて楽しいまちなか戦略」

の政策決定過程に参加し、環境にやさしい交通体系の実現に向けて積極的な意見表明を行い施策への反映を目指そうとするプロジェクトです。プロジェクトを担当するのはフォーラム内の 交通ワーキンググループ です。

歩いて楽しいまちなか戦略

「歴史的都心地区」の戦略的交通政策

「歩いて楽しいまちなか戦略」とは、市内有数の繁華街と京町家などの伝統的な町並みが共存する「歴史的都心地区」(四条通・河原町通・御池通・烏丸通に囲まれた地区)において、自動車中心から徒歩と公共交通優先の「歩いて楽しいまち」を実現することで、住民や買い物客、観光客が安心安全に暮らせ、まちの魅力を楽しめるまちづくりを目指すものです。

推進協議会のメンバー

京都市は「歩いて楽しいまちなか戦略推進協議会」を組織して政策を実現しようとしています。そのメンバーは、学識経験者、地元組織(自治連合会、東山交通対策研究会、商業関係者)、交通事業者(鉄道、バス、タクシー、トラック)、国土交通省、京都府警察、京都市(都市計画局、総合企画局、観光局、文化市民局、産業観光局、建設局、中京区役所、下京区役所、交通局)、関係団体(祇園祭山鉾連合会、京のアジェンダ21フォーラム、歩いて暮らせるまちづくり推進会議)です。

京都市の広報発表資料 PDF形式

交通社会実験を経て施策実現へ

2006年9月12日の「歩いて楽しいまちなか戦略」第2回推進協議会で、来年度(2007年度)の秋に交通社会実験を行うことが決まりました。交通社会実験の結果を踏まえて再来年度(2008年度)以降は恒久的な施策として内容を実施する計画です。

交通社会実験は四条通と三条通をメインに行われます。

交通社会実験の期間は9月もしくは10月の1〜2週間程度(その間毎日)、交通規制の時間帯は朝から夕方(夜)までとなります。今の段階では詳細は今後の検討事項です。

四条通−トランジットモール化

幹線街路である四条通では、いわゆる「トランジットモール」化の実験を行います。

三条通−歩行者・自転車道路化

細街路である三条通では、自動車通行規制の実験を行います。

[写真:四条通]
四条通
[写真:三条通]
三条通

まちなかプロジェクトの目指すもの

都心交通体系の変革を!

京のアジェンダ21フォーラムは、2001年、 『都心のエコ交通プラン』 を世に問いました。当時のこれは絵に描いた餅でした。しかし遂に今、変革の時が来ています。

まちなかプロジェクトでは、今回、京都市が「最重要施策」(第2回推進協議会での桝本市長挨拶)と位置づけた都心の交通政策「歩いて楽しいまちなか戦略」と共に、この時期を逃さず京都の都心の交通体系の変革を実現しようとします。

マイカーの要らない都心の実現を!

目指すものは、端的に言って <マイカーの要らない都心の実現> です。

地球にも人にもやさしく、賑わいのある京都の「歴史的都心地区」を実現するために、今こそ、変革を妨げようとする動きに負けず、これを実現しなければなりません。

さらに京都の都市部全域の交通体系の変革を!

地球の気候変動の激変を食い止めるのに必要と推測される温室効果ガス排出量削減を京都市において実現するのには、抜本的な社会システムの変革が必要です。

それには交通の分野ならば、京都市の都市部の全域において <マイカーを必要としない交通体系への変革> を成し遂げるくらいのことをしなければなりません。

都市部全域をマイカーの要らない交通体系に変えよう!

今回、都心を訪れる沢山の人々の交通手段を変えることを契機として、まちなかプロジェクトはその先に、まちづくりと一体となった、徒歩や自転車、公共交通機関を中心に据えた交通体系への抜本的な変革を展望します。

まちなかプロジェクトの取組

応援します!「歩いて楽しいまちなか戦略」

京のアジェンダ21フォーラムも「歩いて楽しいまちなか戦略」推進協議会のメンバーです。まちなかプロジェクトは京都の都心の交通体系の変革実現に向けて、歴史的都心地区の交通政策「歩いて楽しいまちなか戦略」を応援します。

都心を訪れる市民の応援の声を届けます

都心を訪れる人の交通手段にマイカーが占める割合は1割以下に過ぎません。まちなかプロジェクトでは、圧倒的多数を占める電車・バスなどの公共交通機関で都心を訪れる人たちの応援の声を取り上げて「歩いて楽しいまちなか戦略」に届けます。

直ちに実施できる具体的な施策を提案します

「歴史的都心地区」の交通政策は、来年度(2007年度)の交通社会実験を経て再来年度(2008年度)から施策として本格実施に移される計画です。まちなかプロジェクトでは「歩いて楽しいまちなか戦略」を補強し、またプロジェクトの目指す目標に近づくための直ちに実施可能な具体的な施策内容を提案していきます。

公共交通機関について

都心の交通に関するアンケート調査
都心を訪れる人々の大多数は公共交通機関を利用しています。都心の空間をわずかなマイカー利用者に多く占有させない公共交通機関と徒歩優先の都心交通政策を都心来訪者が支持することをアンケート調査によってあらためて明らかにし、「歩いて楽しいまちなか戦略」の街路交通政策を後押しします。
★2006年11月11日・12日に調査を実施しました。
『京都市都心の交通に関するアンケート調査 報告書』 1.14MB PDF形式
100円循環バスのサービス改善
2008年1月に予定されている地下鉄東西線天神川延伸開業ともあいまって、今後はますます「都心を横に動くエレベーター」としての市バス100円循環バスの機能が都心交通において重要になります。100円循環バスの一層の利用拡大を目指したサービス向上のための運行ルート等の変更案を策定し提案します。

自転車について

都心部駐輪場の利用実態調査
迷惑駐輪・放置自転車問題の抜本解決策となる駐輪場の整備のためには、駐輪場の利用実態、とくに駐輪場の利用圏(駐輪場に自転車を置いた人がどこまで歩いていくか)の把握が必要です。市営先斗町自転車駐車場と市営寺町臨時自転車駐車場を対象に、この実態調査を行います。
★2006年12月3日・4日に調査を実施しました。
『京都市都心部駐輪場の利用実態調査 報告書』 1.32MB PDF形式
駐輪場案内サインの充実
駐輪禁止エリアで迷惑駐輪の自転車に注意が行われる一方で、既存の駐輪場は必ずしもフル稼動しているとは言えません。理由の一つに駐輪場の場所が知られていないことがあります。上記駐輪場利用実態調査結果を受けて駐輪場稼働率を高めるための案内サインの充実計画を具体的に策定し提案します。

都心の歩行者について

ワークショップ
まちなかの交通環境がどのような状態であり、問題点をどのように解決すれば良いのかと言うことを多くの市民の方に意見提供してもらい、市民意見の集約として京都市の施策に反映させることを狙ったワークショップをNPO法人環境市民と共同で開催します。
★2007年3月11日にワークショップを実施しました。
『ワークショップ 歩行者が主役のまちづくり 報告書』 438KB PDF形式

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[グラフ:交通手段]
都心来訪の交通手段

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