2005年1月 京都の交通の動き

京都とその周辺の交通に関する話題を各種ニュース情報から拾ってお伝えします。
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1月28日 <バス> コミュニティバス 精華町

「精華町コミュニティバス 試験運行」

3月3日から6月末まで精華町で「精華町コミュニティバス」の試験運行が予定されています。

路線は2つです。

運賃は無料です。バス停はおおむね300mごとに設置される予定です。これまで公共交通機関がなかった地域や、町役場へバスなどの直接アクセシビリティのなかった地域に運行されます。

このバスは実験運行後、7月より2007年3月まで実証運行に入る予定です。実証運行期間中は運賃が100円となります。

(参考:京都新聞記事)

1月28日 <バス> コミュニティバス 八幡市

「八幡市コミュニティバス 実証運行」

2月5日より八幡市のコミュニティバス「コミュニティバスやわた」が実証運行を開始します。

区間は橋本東山本〜市役所〜上津屋〜市民体育館(16km)で、8時台〜16時台に1時間に1本運行されます。停留所は42(片道あたり)、所要時間は約50分です。運賃は200円、1日乗車券は300円、コミュニティバスの走らない美濃山方面へ既存の路線バスに乗り継ぐ場合50円となります。

バスの運行は京阪宇治交通が受託します。運賃収入を除いた運行経費は年間550万円、実証期間は2006年度末までです。実証運行後に計画が検証される予定です。

発車式は2月5日10時から市役所前にて催される予定です。

(参考:京都新聞記事)

1月27日 <バス> 日本交通(新京都交通)

「日本交通 舞鶴市に新拠点設置・新規高速バス路線計画」

日本交通は、京都府北部の路線を京都交通より譲渡されるのに伴って、舞鶴市喜多工業団地にバスの運行拠点を開設することを計画していました。

27日に舞鶴市と日本交通は土地売買契約に調印しました。開所は来年3月の予定です。

日本交通は都市間輸送にも力を入れるため、舞鶴〜大阪・神戸間の高速バス(各1日4往復)を国土交通省に申請中です。

(参考:京都新聞記事)

1月22日 <バス> 新規参入 セレモニー観光

「京都市内に 路線バス事業者が新規参入」

京都市内に新規参入のバス事業者が近畿運輸局より許可を受けました。

事業者は「セレモニー観光(寝屋川市)」で、現在貸切バス事業を営んでいる事業者です。

計画では、京都駅八条口〜東山七条〜京都女子大の区間を1時間当たり10本程度運行する予定です(運賃は220円均一)。3月までに運行が開始される予定です。京都女子大への公共交通機関は、現在は市バスで最寄のバス停は東山七条ですが、新規のバス路線は大学の構内まで運行する点が特徴です。

今回、新規のバス路線が計画された背景には、京都女子大や周辺の学校の通学時間帯のバスが混雑している現状があるようです。

(参考:日本経済新聞記事) セレモニー観光

1月18日 <バス> 京都交通

「京都交通 路線バス廃止案発表」

会社更生法に基づいて経営再建中の京都交通は和知町以南・綾部市以北の路線バス再編案を発表しました。

計画では、和知町以南の107路線を36路線に、綾部市以北の68路線を32路線に再編する予定です。府北部の路線は4月1日から日本交通の子会社「新京都交通」に移管されます。

綾部市では、廃止される系統の代替策として「市営バス」の運行、亀岡市・園部町では代替交通手段の確保が予定されています。丹波町・和知町も代替交通手段の確保を検討中です。

京都市内の廃止計画区間は“烏丸五条〜四条河原町”“大原野小学校前〜西境谷”“越畑口〜越畑”です。

(参考:京都新聞記事) 京都交通路線再編案  綾部市HP

1月18日 <バス> 京都市交通局

「京都のバス事業を考える会−中間答申− 代替交通実験を提案」

「京都のバス事業を考える会」(以下、考える会)の中間答申が発表されました。

その中では、市バスの赤字路線の一部を小型バスや乗合タクシーで代替する実証実験が提案されました。

「考える会」は、「生活支援路線」として37の系統を指定し、それら系統を分類・特徴別に検討したうえで、1運行あたりの終日最大断面通過人員を指標に、代替交通手段を検討しました。

その結果、「小型バスによる代替」は8%の、「乗合タクシー代替」は50%の運行経費の削減が見込まれるとして、以下の4つの代替モデルが提案されました。

  1. 小型バス終日代替モデル・・・(案1:16号系統・案2:南8号系統)
  2. 乗合タクシー終日代替モデル・・・(案1:84号系統・案2:臨南5号系統)
  3. 乗合タクシー(早朝・夜間)代替モデル・・・(案1:42号系統・案2:43号系統)
  4. 小型バスまたは乗合タクシー(早朝・夜間)一部区間代替モデル・・・(31号系統・65号系統)旧市電外郭線外の区間が該当

※「生活支援路線」の定義=市バス系統の中で、民営並みのコストで運営してもなお赤字になる路線。系統全体で黒字でも旧市電外郭線外の区間が赤字の系統も含まれる。

※「乗合タクシー」=「考える会」はジャンボタクシー相当の車両を乗合タクシーとしている。

(参考:京都のバス事業を考える会 中間答申)

1月11日 <路面電車><LRV> 国交省

「京都市でLRV活用研究」

国土交通省の外郭団体・交通安全環境研究所は京都市をモデルに、低床式路面電車(LRV)の活用研究を続けています。

計画では、郊外に車を駐車し市街地でLRVを利用するP&Rで、省エネ効果や渋滞解消による目的地への時間短縮効果・経済効果などを評価するそうです。

京都市が選ばれた理由は、「朝夕や観光シーズンに慢性的な交通渋滞が発生し、投資効果だけでなく、観光への影響も実証できるため」だそうです。

京都駅〜嵐山間にLRVを導入した場合の移動時間は、現在の渋滞時の3分の1程度に短縮が見込まれるそうです。

京都大大学院工学研究科の中川大助教授が都市交通面の分析に協力します。

(参考:京都新聞記事)

1月6日 <バス> 京都市交通局

「外国人向け観光推奨バス“洛バス”登場」

外国人観光客にとって観光地へ向かう市バスが一目でわかるように車体デザインが変更されます。

市バスの観光系統である急行100号(京都駅前〜銀閣寺前)・急行101号(京都駅前〜金閣寺〜北大路BT)・急行102号(錦林車庫前〜北野天満宮前〜大徳寺道)の3路線が、「外国人向け観光推奨バス路線」に位置付けられました。

これらのバスは、「洛バス/RAKU BUS」(らくバス)という愛称がつけられます。

また、それぞれイメージカラーが採用され、100号(9両)は「桃色」(春の桜)に、101号(5両)は「緑色」(夏の木々)に、102号(4両)は「黄色」(秋の紅葉)になります。

1月18日午後1時より京都市役所前でお披露目です。

(参考:京都新聞記事) 京都市交通局

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