2005年2月 京都の交通の動き

京都とその周辺の交通に関する話題を各種ニュース情報から拾ってお伝えします。
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2月22日 <バス> 長岡京市 コミュニティバス

「長岡市 コミュニティバスの運行を検討」

長岡京市(都市管理課)は、コミュニティバスの運行を検討する協議会を22日に立ち上げました。

現在の計画案では公共交通の利用が不便な、市北部や西部と公共施設・駅・病院などを結ぶ路線が想定されています。4月に市民アンケートなどによる需要の調査や運行経路・運行時間・料金などの検討、コミュニティバスの先進地視察などが行われる予定です。2006年秋からの試験運行を目指しています。

京都府中南部の自治体ではコミュニティバスの運行事例がごくわずかでしたが、近年では亀岡市や八幡市、久御山町、精華町などでコミュニティバスが運行や計画されるなど増加の傾向にあります。

(参考:京都新聞)

2月19日 <バス> 醍醐コミュニティバス

「醍醐コミュニティバス 開業1周年式典開催」

市民の手によって運行される“醍醐コミュニティバス”が2月16日に開業1周年を迎えたのを記念して、19日に記念式典がパセオダイゴロー西館2階で催されました。

式典では来賓の方々や、醍醐地域にコミュニティバスを走らせる市民の会(運営主体)・パートナーズ(経費面でバスの運行を支える企業・個人)などの挨拶のほか、小栗栖中学校の生徒による吹奏楽の演奏や醍醐6校区の女性会による花笠音頭、あけぼの保育園の保育士たちによる和太鼓が披露されました。

運行1周年を迎えて利用者は23万人を超えましたが、コミュニティバスは2年目以降の運行維持が今後の継続のカギとなります。

2月15日 <鉄道> JR西日本 京都駅

「京都駅ビル屋上緑化の取り組み」

3月20日に京都駅ビル屋上が緑化されることとなりました。

京都議定書の発効を受けて、京都の玄関口となる京都駅で環境への配慮した取り組みが実施されます。屋上に芝生や竹林を植えることでヒートアイランド現象の緩和につなげるそうです。ほかの大規模施設でも同様の取り組みが期待されます。

(参考:京都新聞)

2月14日 <自転車> 伏見工業高校 GIS 自転車マップ

「伏見工業高校生徒 GISで自転車マップ作成」

伏見工業高校建設工学科3年生の生徒が、学校周辺の自転車交通に関して調査し、その結果を地理情報システム(GIS)に入力して地図化しました。

環境への負荷の観点から自転車の利用を推進しようと、学校周辺の放置自転車や自転車事故が多発する地点などを調査してきました。放置自転車は時間ごとの台数の変化などが図化されたそうです。なお、この学習には交通WGコーディネーター・自転車タスクチーム座長の山田さんが関わっています。

次年度にネット公開される予定です。

(参考:京都新聞)

2月14日 <バス> 園部町 京都交通

「京都交通廃止路線 園部町は貸切バス事業者に運行委託を提案」

園部町の生活交通対策検討委員会は、3月末に廃止が予定されている京都交通の町内の路線を貸切バス事業者に委託運行する提案を行いました。

現在、園部町内を走る京都交通の9路線20系統は4月の再編時に2路線2系統となる予定です。このため、園部町はスクールバスや生活交通の確保に重点を置いて、市街地循環線2系統、西本梅地区や摩気地区を中心に走る2路線8系統を計画しました。

運行は貸切バス事業者に委託し、損失分は園部町と京都府が負担します。4月1日より運行が開始される予定です。

(参考:京都新聞電子版記事)

2月12日 <バス> 京都府 補助制度

「京都府 公共交通機関の利用促進に補助制度」

京都府交通対策課は公共交通機関の利用促進に向けて補助制度を拡充します。
 概要は以下のとおりです。

  1. 京都交通の路線再編に関して
    当該市町村が代替交通手段を確保する際に、運行や導入検討にかかわる費用の半額を補助
  2. バス運行補助費の拡充
    バスを自主運行する自治体やバス事業者への車両購入費補助限度額の引き上げ
    現行:500万円 → 大型バス800万円/中型・小型バス950万円/低床バス1,500万円
  3. 公共交通機関の利用促進
    商店街・病院と連携した路線バスの割引利用券の配布、路線図等の総合交通マップ制作に関して支援

(参考:京都新聞電子版記事)

2月9日 <バス> 綾部市 京都交通

「京都交通廃止路線 綾部市は直営バスで」

綾部市は、3月末に廃止が予定されている京都交通の市内の路線を直営で運行することとしていますが、その内容が決定しました。

直営バスの名称は「あやべ市民バス(愛称・あやバス)」で、マイクロバスや10人乗りのジャンボタクシー、通常のタクシーを併用します。
 このバスの特徴は以下のとおりです。

  1. 現在、市内を走る路線をほぼ継続し、市街地東西線(高津コミセン−市立病院)と市街地南北線(田野町の松寿苑−市立病院)を新設します。すでに運行されている市営の廃止代替バス(1系統)を統合し、合計7路線9系統で運行します。
  2. 毎時間同じ時刻に発着するようなダイヤになります。
  3. 予約乗合バス(ダイヤル・ア・ライド・バス)を導入します(4路線5系統)。
    ・上林線の一部(大町−於身、大町−市野瀬)
    ・黒谷西八田線(黒谷和紙会館−市立病院)
    ・篠田桜が丘線(深山−綾部駅南)
    ・西坂線(九社神社前−綾部駅)
    乗車したい便の1時間前までに電話予約が必要です。
  4. 料金が低下します。
    ・コミュニティーバス(1.のバス)…200円均一
    ・その他路線…対キロ制(最高500円)
    通学定期券も値下がりします。また、高齢者用の「健康長寿定期」(対象:70歳以上)は3,000円で全路線が利用できます。

4月1日より運行が開始される予定です。

(参考:京都新聞電子版記事)

2月9日 <バス> 亀岡市 京都交通

「京都交通廃止路線 亀岡市は京都交通に委託運行へ」

亀岡市は、3月末に廃止が予定されている京都交通の亀岡市内の路線を、京都交通に委託を決定しました。

京都交通が路線を廃止表明して以降、亀岡市は自主運行による路線の存続を表明していました。運行に関しては民間事業者に委託することとして、委託先の事業者を検討していました。京都交通が選定された理由は、亀岡市内に事業所や既存のネットワークを有していることなどがあるようです。

4月1日より委託運行が開始される予定です。

(参考:京都新聞記事)

2月8日 <本> ガイドブック

「教材研究所 京都乗物ガイドブック発売」

(株)教材研究所は、京都を訪れる修学旅行生向けに「京都散策乗物ガイド」を発売しました。

観光名所や、交通手段、コンビニエンスストア、ホテルなどが掲載されていますが、最大の特徴は次の2点です。

  1. 「太陽光の反射の少ない紙を使用」(屋外で利用されることを想定して)
  2. 「目印となる建物を詳細に記入」(班行動で移動することを想定して)

この構成は、修学旅行生の利用を第一に考えたことによります。また、バスや地下鉄の時刻表も掲載されています。

なお、(株)教材研究所は「KES・環境マネジメントシステム・スタンダード」(ステップ1)の認証を受け(2002年11月29日)ている、環境問題に取り組んでいる事業者のひとつです。

(参考:京都新聞記事)

2月6日 <自転車> 温暖化防止

「温暖化防止を訴え自転車で東京へ」

環境問題に取り組む学生たちで構成される「エコ・リーグ」が、温暖化防止を訴え国立京都国際会館から東京の国会議事堂へ向けて自転車で出発しました。

30人が交代で自転車に乗り東京を目指すリレー方式で、途中では自治体関係者や市民に温暖化防止に向けた気持ちを紙に書いてもらい、国会議事堂前でそれらをアピールする予定です。

“自転車で向かう”という点が特徴です。交通機関の二酸化炭素排出量を抑えるためにも、もっと自転車が注目されてほしいものです。

(参考:京都新聞記事)

2月5日 <バス> コミュニティバス 八幡市

「コミュニティバスやわた 実証運行開始」

八幡市のコミュニティバス「コミュニティバスやわた」の出発式が、10時より八幡市役所前で催されました。式場には、一般公募により採用されたシンボルマークをつけたバス(日野ポンチョ)2台が運ばれました。

市長やバス検討委員会座長の中川先生などの挨拶のほか、コミュニティバスのシンボルマーク入賞者表彰式も行われました。このシンボルマークにはエジソンの電球で有名な「八幡の竹」とバスがあしらわれています。また、車体デザインは竹をイメージした緑色が使用されています。

テープカット後は、運転手2名に花束が贈呈され、関係者を乗せたバスの記念試乗(市役所〜八幡病院間)が行われました。なお、一般試乗運行(無料)は15時頃から開始されました。

この実証実験事業には国土交通省「都市の安全・円滑化に資するバス利用促進対策事業」が活用され、バス運行費用の1/2(上限1,000万円)の補助を2年間受ける予定です。

(参考:八幡市資料)
国土交通省“バス利用促進等総合対策事業”(PDF)

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