2005年3月 京都の交通の動き

京都とその周辺の交通に関する話題を各種ニュース情報から拾ってお伝えします。
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3月31日 <バス> セレモニー観光 プリンセスラインバス

「新規参入事業者のバス運行開始」

セレモニー観光(株)が運行するプリンセスラインバス(JR京都駅八条口〜京都女子学園)が運行を開始しました。通学輸送に重点を置いた路線とダイヤ構成で、ラッシュ時は6分間隔の高頻度でバスが運行されます。

14時より京都女子学園前バス停で開業式が催されました。

「プリンセスラインバス」ダイヤ・路線図

3月22日 <バス> 宮津市 京都交通

「宮津市 京都交通路線再編案まとまる」

京都交通の路線廃止に伴う、宮津市内の代替路線の計画案が決定しました。

丹後海陸交通に路線が移管・延長されるとともに、一部路線が新設されます。また、粟田半島の区間はフリー乗降制が取られます。4月1日から新路線となる予定です。

(参考:Yahooニュース)

3月16日 <地下鉄><バス> 京都市交通局

「地下鉄駅にバス接近表示設置」

京都市交通局の地下鉄今出川駅(南改札付近・出入口3地下)に市バスの接近表示機が設置されました。

この表示機の特徴は市バス停留所の表示機とはシステムが異なり、インターネットに接続できる環境ならば低コストで設置できるという点です。携帯電話やパソコンに配信される“ポケロケ”の大型スクリーンが設置されたというイメージです。

ほかの駅や公共施設への設置が期待されます。

(参考:京都市交通局HP)
京都市交通局 交通局ニュース

3月15日 <バス> 京都市交通局

「市バスフリー定期券発売へ」

これまで、経路や系統が指定されていた京都市交通局の市バス通勤定期券が、4月1日より市バス均一区間全線と一部の調整運賃区間でどの系統でも自由に乗降できるようになります。同時に、調整運賃区域+均一区間用のフリー定期券も発売されます。

いっぽう、2km以下の区間で販売される市バス(甲)短距離定期券が10%値下げされます。たとえば、京都駅前〜東山七条などが当てはまります。

トラフィカ京カードでは1,000円券が1,100円分使えるようになり、バス車内でも販売されます。

4月から通勤、通学に市バスがいっそう便利になります。

(参考:京都市交通局HP)
京都市交通局 交通局ニュース

3月12日 <バス> 京都市交通局

「市バスダイヤ改正」

京都市交通局のバスの時刻と一部の系統が改正されました。

今回のダイヤ改正の最大の特徴は、多くの系統で運行時間・折り返し時間を見直し、ゆとりのあるダイヤが組まれたことです。これによってバスの遅れが減少し、“時間通りに来るバス”に近づきます。市バスに関する意見の多くを「バスの定時運行」が占めていますが、今回のダイヤはこの要望に応えたものです。

主な改正点は以下のとおりです。

系統

<新設>
57号系統
京都駅前〜四条烏丸〜四条河原町〜三条京阪前〜東天王町〜錦林車庫前
これまで運行されていた5号系統の一部、通称“青い5号系統”の系統番号を変更し、岩倉方面への5号系統との誤乗を防ぎます。
<設定>
特81号系統
横大路車庫前〜中書島〜竹田駅東口
現在運行されている特81号系統(横大路車庫前〜竹田駅東口〜京都駅前)の区間便が増発されます。
<経路変更>
18号系統の一部
みぶ交通局前〜四条大宮〜小枝橋〜竹田駅西口〜パルスプラザ前〜久我石原町
現在運行されている18号系統(みぶ交通局前〜小枝橋〜久我石原町)の朝・夕方の便の一部が竹田駅西口・パルスプラザ経由となります。
・上鳥羽地域の地下鉄・近鉄竹田駅へのアクセス向上がはかられます。
・また、竹田駅〜パルスプラザ間の通勤輸送も果たします。
区間が重複することから臨南2号系統は廃止となりました。
81号系統の一部
伏見港公園・京阪中書島〜京都駅前
現在運行されている81号系統(横大路車庫前〜京都駅前)の一部が伏見港公園・京阪中書島止まりとなります。
102号系統
錦林車庫前〜今出川通〜北野白梅町〜金閣寺道〜北大路バスターミナル
地下鉄駅との接続の向上を図るためにこれまで錦林車庫前〜今出川通〜金閣寺道〜大徳寺道の経路が変更され、地下鉄北大路駅に接続するようになりました。

ダイヤ

主な点を記載します。

<アクセシビリティの向上>
17号系統の増発
京都駅〜銀閣寺道〜錦林車庫前
特南2号系統の増発
竹田駅西口〜JR長岡京東口
101・102号系統の等間隔ダイヤ
堀川今出川〜北野天満宮前〜北野白梅町〜金閣寺道〜北大路バスターミナル(地下鉄北大路駅)間で、101・102系統が交互に来るダイヤとなりました。一部時間帯を除き、15分間隔でバスが着ます。特に北野天満宮前〜金閣寺への移動が便利になりました。
<需要に応じたバスダイヤの設定>
北3号系統の弾力的な輸送
北大路バスターミナル〜京都産大前
通学需要の大きい北3号系統で、大学の開校日に対応したダイヤとなりました。平日ダイヤの一部の便は大学の閉校日は運休となります。

(参考:市民しんぶん・交通局車内吊りのお知らせ)
京都市交通局

3月9日 <バス> 京都市交通局・京都バス・国交省

「国土交通省の社会実験 バス情報を配信」

国土交通省近畿運輸局では、バスの接近情報やバス時刻表やバス・鉄道の乗継案内、バス停位置案内などをインターネットで配信する「ITを活用した道路運送の高度化に係る実証実験」を3月31日まで行っています。

携帯電話・パソコンで利用できます。
詳しくは、以下のリンクを参照願います。

(参考:市バス・京都バス車内吊り知らせ)

3月8日 <地下鉄><バス> 京都市交通局

「2次元コードで時刻表・バス接近情報読み取り」

京都市交通局の地下鉄・バス時刻表、バス接近情報などが配信される“ポケロケ”が2次元コードから直接読み取ることができるようになります。カメラつき、かつバーコード認識対応の携帯電話で、2次元コードを読み取るとポケロケに直接アクセスでき、パケット代も節約できます。

3月12日からのダイヤ改正では、洛バス停留所の全時刻表と接近表示に、ほとんどの停留所で交通局HP(携帯用)にアクセスできます。今秋までに全停留所で時刻表と接近表示対応の2次元コードが設置される予定です。

(参考:京都新聞)

3月5日 <鉄道><バス> 京都市交通局

「着物の方 地下鉄・市バスは期間中無料」

京都の伝統産業を紹介するイベント期間中(3月11〜21日)は、着物を着た人は京都市の地下鉄・市バスの全区間と、二条城、京都タワーや博物館、美術館など一部観光施設の入場が無料になります。交通機関などが無料になることで、着物を着る機会が提供され、西陣織や京友禅の良さを知る機会となります。

利用方法は、市内のホテルや地下鉄の駅・市バスの車内などに置かれたチラシから無料入場券や乗車券を切り取り使用します。また、着物は事前に申し込めば有料でレンタルできます。着崩れした時には、百貨店の着物売り場や呉服店など(10ヵ所)で直してもらえます。

問い合わせは京都市伝統産業課、電話075(222)3337まで。この期間中は着物で地下鉄バスを乗り回しましょう!

(参考:京都新聞)

3月5日 <バス> 醍醐コミュニティバス まちづくり

「伏見まちづくり交流パビリオン開催」

まちづくりに取り組む団体の活動を報告する「伏見まちづくり交流パビリオン」で醍醐コミュニティバス市民の会の吉村さんが、醍醐コミュニティバス運行の経緯を説明されました。

行政任せではなく、住民が主体となって活動していくことでよりよい“まち”になる点を強調し、住民の意識改革を訴えました。

(参考:京都新聞)

3月3日 <バス> コミュニティバス 精華町

「精華町コミュニティバス 試験運行開始」

精華町はコミュニティバスの試験運行を開始しました。期間は、3月3日から6月30日まで(土・日・祝日を含む)で、期間中は無料です。

車両は従来の施設バス(かしのき号・ばら号)を改善したバスです。試験運行期間に、バスの利用状況や交通上の課題などを整理し、運行ダイヤ・ルート・バス停位置などの改善を行います。

7月から有料運行(100円均一)へ移行される予定です。

(参考:精華町役場HP)
精華町コミュニティバス路線図(PDF)
精華町コミュニティバス時刻表(PDF)

3月3日 <自転車> ベロタクシー 仙台市

「4月から仙台市でベロタクシー運行開始」

4月1日から11月30日まで、仙台市でベロタクシーの運行が開始されます。広告会社の「イトー」(仙台市)が、プロ野球の“楽天”効果などにより観光客の増加が期待される仙台市を中心に運行します。

運賃は、直線距離500m内の区域が初乗り区間で大人300円(子供200円)、目的地への距離に応じて100m毎に大人50円(子供30円)が加算されます。乗車方法は、手を上げてベロタクシーを停めるか、電話での予約です。

また、福島県喜多方市でもNPO法人「環境ストレンクス」が、4月1日から11月30日まで「ベロタクシー会津きたかた」を運行する予定です。こちらの運賃、乗車方法も仙台市と同様です。

(参考:Yahooニュース)
ベロタクシー会津きたかた

3月2日 <バス> 京都交通 路線再編

「京都交通路線再編案合意に」

京都交通の路線再編案が京都府や関係市町村で構成される「府生活交通対策地域協議会京都交通対策部会」で、合意に至りました。現在の175路線が74路線に再編されます。内訳は以下のとおりです

<譲渡>
綾部市以北の32路線は日本交通の子会社“新京都交通”に
<委託>
宮津市…1路線2系統を丹後海陸交通に
綾部市…京丹タクシーに(4路線8系統は一般の路線バス・4路線5系統は予約方の乗合タクシー)
園部町…3路線10系統を中京交通に
亀岡市…5路線10系統を京都交通に

なお、府南部の路線(京都市西部など)は一部が需要があると判断され、増便を含めた再編となります。このため、6系統が廃止を前提とした再編案からはずされました。

(参考:日本経済新聞・京都新聞)

3月2日 <鉄道> 近鉄 けいはんな線 省エネ電車

「近鉄けいはんな線 環境に配慮した運行システムに」

近畿日本鉄道(近鉄)は2006年3月開業予定の「けいはんな線(生駒〜学研奈良登美ヶ丘)」に環境に配慮した運行システムを導入します。

  1. 車両に、下り坂でブレーキをかけたときに発生する熱エネルギーを電力に変換する装置が搭載されます。
  2. 電車から発生した余剰電力は、新設される余剰電力を再利用する変電所を経由して、ほかの電車の運行や駅の照明・空調に転用されます。
  3. すべての信号機が消費電力の少ない発光ダイオード(LED)を使用します。これによって従来の電球を使用した信号機と比べて消費電力が1/3程度となります。

(参考:日本経済新聞)

3月1日 <鉄道> トヨタ JR貨物 モーダルシフト

「トヨタ自動車 部品輸送を専用列車に切り替え」

トヨタ自動車は、JR貨物・日本通運と連携して現在、船舶によって輸送されている自動車部品を、専用貨物列車に切り替えることを始めます。2006年秋に開始される予定です。

自動車部品の輸送は以下のように行われる予定です。

  1. 愛知県内各所の部品工場から、日本通運のトラックで静岡県の西浜松駅(貨物駅)へ
  2. 西浜松駅〜盛岡貨物ターミナル駅間をJR貨物の専用列車で輸送
  3. 盛岡貨物ターミナル駅から、日本通運のトラックで、岩手県金ヶ崎町の自動車生産工場へ

船舶から鉄道貨物に輸送方法を切り替えるとコストは上昇しますが、二酸化炭素(CO2)は大きく削減されます。トヨタ自動車は京都議定書の発効を受けてCO2削減に主眼を置いた輸送に切り替えるそうです。これによって、トヨタ自動車が国内で年間に排出するCO2の1%(3千トン)が削減される見込みです。

環境負荷の小さい輸送手段に切り替えている(モーダルシフト)大手企業は、鉄道に限ればキヤノン・松下電器産業・三菱電機・日産自動車・佐川急便・味の素などです。

運輸部門のCO2削減が日本におけるCO2削減の大きな課題ですが、これを機に物流構造が変化することが期待されます。

なお、トヨタ自動車では昨年の2月から、愛知県豊田市の本社で自家用自動車通勤の自粛とバス・鉄道通勤の促進キャンペーンを行っています。

(参考:日本経済新聞)

3月1日 <鉄道> JR西日本 駅

「東山にJR新駅設置の計画」

JR西日本は京都市内に新駅を設置することを検討しています。

東山通と交差する付近で、昨年9月に京都市議会で請願が採択されています。東山七条付近に駅が設置されることで、三十三間堂や清水寺へのアクセスが向上します。京都駅方面へのバスの混雑緩和も期待されます。

なお、JR桂駅は年末に開業の予定です。こちらもJR駅がなかったので、付近のアクセスが大きく向上します。バス路線などのフィーダ輸送の向上も期待されます。

(参考:京都新聞)

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