2005年6月 京都の交通の動き

京都とその周辺の交通に関する話題を各種ニュース情報から拾ってお伝えします。
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6月28日 <バス> 営業譲渡 京都交通 京阪京都交通

「京都交通の営業譲渡 京阪京都交通に」

京都交通の経営破綻によって、路線や従業員が7月1日から京阪京都交通に引き継がれます。

バス路線は現行どおり全56系統が引き継がれます。従業員は8割が一旦解雇ののち再雇用されます。すでに閉鎖されている河原町案内所・園部営業所・須知案内所は今後、売却などの処分が検討されます。車両は7月1日からカラーリングはそのままに、京阪京都交通の表示となる予定です。

(参考:京都新聞記事)

6月24日 <バス> 管理の受委託 京都市交通局

「京都市交通局 管理の受委託の完了を1年前倒しに」

京都市交通局は管理の受委託の完了を平成20年度末に完了することを予定していましたが、1年前倒しして平成19年度末に完了することを発表しました。

管理の受委託は、経費の削減を目的として市バスの運行を民間のバス事業者に委託するもので、完了時には交通局が運行しているバスの半数が委託されることになります。

対象になるのは梅津営業所(右京区)の一部と西賀茂営業所(北区)の一部で、それぞれ計画を1年ずつ早め、平成18年度末までに梅津営業所が、平成19年度末までに西賀茂営業所が委託されます。

市内で一定期間以上の営業実績のある民間事業者が管理の受委託の対象となり、本年度中に一括して募集されます。

(参考:京都新聞記事)

6月24日 <バス> 代替モデル実証実験 京都市交通局

「京都市交通局 小型バス・ジャンボタクシーによる代替モデル実証実験を7月23日より開始」

京都市交通局の不採算路線を、民間事業者による小型バスやジャンボタクシーによって代替輸送する実証実験の概要と開始日時が発表されました。

実証実験の路線の料金は現行のとおりです。運行に使用する小型バスは交通局が提供し、ジャンボタクシーは運行を請け負った事業者の車両が使用されます。また、代替運行を示すシールなどが車体に表示されます。

実証実験期間:平成17年7月23日始発〜平成18年3月(第一段階)
実証実験内容:現行の市バス路線上に、小型バスやジャンボタクシーを走行させ、増便などが行われます。

利用者の反応や利用状況、高齢者・身体に障害のある方への影響、精密な運行コストなど、今回の実証実験における基礎的なデータを収集し、その検証が行われます。

対象となる系統と実証実験内容

終日小型バスによる運行・・・16号・南8号系統

16号系統(京都駅前〜九条車庫前)
受託事業者:京阪バス(株)
増便内容
 ・平日:36回→38回(2回増)朝夕ラッシュ時に1回づつ増便
 ・土曜/休日:30回→31回(1回増)
南8号系統(横大路車庫前〜竹田駅東口)
受託事業者:京阪バス(株)
増便内容
 ・平日:18回→23回(5回増)1時間間隔からおおむね40分間隔の運行に
 ・土曜/休日:14回→21回(7回増)

終日ジャンボタクシーによる運行・・・84号・臨南5号系統

84号系統(京都外大前〜京都駅八条口アバンティ前)
受託事業者:エムケイ(株)
増便内容
 ・平日/土曜:15回→27回(12回増)1時間間隔からおおむね30分間隔の運行に
 ・休日:12回→27回(15回増)
臨南5号系統(竹田駅東口〜竹田駅東口)
受託事業者:彌榮自動車(株)
増便内容
 ・平日:9回→17回(8回増)2時間間隔からおおむね1時間間隔の運行に
 ・土曜:8回→17回(9回増)
 ・休日:6回→13回(7回増)

早朝・夜間をジャンボタクシーによる運行・・・42号・43号系統

42号系統(京都駅前〜洛西口駅前)
受託事業者:彌榮自動車(株)
増便内容
 ・洛西口駅前→京都駅前(19時台)の片道
 ・ジャンボタクシー運行便 始発便(6時台)の往復
 ・洛西口駅前→京都駅前(19時台)の片道
 ・最終便(20時台)の往復
43号系統(四条烏丸〜久世橋東詰)
受託事業者:彌榮自動車(株)
増便内容
 ・四条烏丸→久世橋東詰(19時台)の片道
 ・ジャンボタクシー運行便 四条烏丸→久世橋東詰(19時台)の片道
 ・最終便(20時台)の往復

平成18年4月〜平成18年9月までの期間は第2段階として鉄道駅との接続や医療機関への乗り入れ、利用者のニーズに即したダイヤ運用などが行われる予定です。

市長記者会見資料
交通局広報資料(PDF)

6月22日 <鉄道> 車内サービス 京福電鉄

「京福電鉄車内で地上波デジタル放送 放映開始」

京福電気鉄道ではNHKの地上波デジタル放送番組が車内で放映されます。

車両は2002号1両のみで、車内の前後に15インチ液晶モニターが設置されます。1台のモニターではNHKの番組が無音声で放送され、もう1台のモニターでは沿線社寺や観光・イベント情報が放映されます。電車は嵐山本線や北野線で運行され、全区間で視聴の機会はありますが、車両点検の関係上、3日に1日は電車は運休となります。この車両は「デジデンくん」という愛称がつけられ、ヘッドマークも取り付けられています。

地上波デジタル放送は、走行中の車内でも画像が乱れず、映像が安定して受信できるといった特徴があり、今後、ほかの電車やバス車内での放送が期待されます。

地上波デジタル放送を電車内で放映している電車は、京福電鉄のほかに富山地方鉄道の市内線電車もあります。こちらは6月2日から12月末までの試験放映となります。

(参考:京都新聞記事)
京福電鉄「デジデンくん」

6月8日 <LRT> 堺市

「堺市 LRT走行実験」

堺市では、6月後半にLRTの走行実験が開始される予定です。

三井物産交通システム、東芝などの7社がフランスの「ロール社」から「トランスロール」3両1編成を輸入し、試験走行を行います。実験路線は、堺市臨海部の新日本製鉄堺製作所の遊休地に約400mの延長でつくられ、急カーブや勾配における走行実験が行われます。

「トランスロール」はゴムタイヤ式で、レールは1本という特徴をもちます。

三井物産交通システム株式会社

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