2005年9月 京都の交通の動き

京都とその周辺の交通に関する話題を各種ニュース情報から拾ってお伝えします。
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9月28日 <バス> 京阪バス 大阪空港交通 関西空港交通

「関西空港リムジンバス 停留所増設」

京阪バス・大阪空港交通・関西空港交通が運行する関西空港リムジンバスの停留所が10月1日より4ヵ所新設されます。

新設されるのは「出町柳駅」「二条駅(西口)」「四条大宮」「新・都ホテル」です。
いっぽうで、利用者の少なかった「京都醍醐」バス停は廃止されます。
また、関西空港発のバスが同日より1便減便されます。

(参考:京都新聞記事)
京阪バス

9月28日 <バス> 京都市交通局

「2次元コード 全停留所に設置」

京都市交通局は9月30日から市バスの全停留所に、携帯電話の「バス接近情報」と「時刻表」に直接アクセスできる2次元コードを設置します。

携帯電話のカメラ機能で二次元コードを読み取ることで、直接「バス接近情報(ポケロケ)」または「時刻表」のページにアクセスできます。

これまでは京都市交通局の携帯用ホームページのトップから各バス停を検索していましたが、今回の2次元コードの設置で利便性が向上します。

(参考:京都新聞記事)
京都市交通局ニュース「市バス時刻表への2次元コードの表示について」

9月26日 <バス> 京都市交通局

「通学時間帯のバス増便」

京都市交通局は9月26日より立命館大学の通学時間帯に合わせてバスを増便します。

増便となるのは西大路四条→西ノ京円町→北野白梅町→小松原児童公園前→立命館大学前の「臨時便」(各停・6便増)と、立命館大学前→小松原児童公園前→北野白梅町→西ノ京円町→西大路四条→京都駅前の「快速205号」(快速便・一部停留所は通過・12便増)です。

臨時便は主に朝の大学への通学用、快速205号系統は昼間から夕方、夜にかけての帰宅用として運行されます。一般の方も乗車できます。

このバスは大学の講義の開始・終了時刻にあわせて運行されるのが特徴です。これまで、阪急西院駅やJR円町駅から立命館大学前バス停へ直接移動できるバスは、本数が少なく、講義の時間帯にあわせたダイヤではありませんでした。バス以外に交通手段を持たない大学への輸送改善として注目される取り組みです。

詳しい時刻は下記のページにあります。

京都市交通局ニュース「市バス205号系統の一部区間における臨時増発について」
立命館大学「京都市バスの輸送増強計画について」

9月25日 <バス> 京都市交通局

「管理の受委託による収支改善 市バス全体の収支は悪化」

京都市交通局の管理の受委託が行われている系統の営業係数(100円の収入を得るのに必要な経費)が好転しました。とりわけ洛西地域の系統が黒字化したそうです。

しかし、全体の系統(73系統)の営業係数は2003年度に105であったのが2004年度には112に悪化しています。この理由に対して市は、退職者の退職手当ての増加、更新した車両が多いため減価償却費が計上された、利用者の減少、と説明しています。

(参考:京都新聞記事)

9月21日 <まちづくり><社会実験> 京都市

「秋の交通社会実験 五条坂で自動車通行規制へ」

京都市は11月下旬に予定されている東山交通社会実験で、五条坂(東山通〜清水坂間・約400m)の自家用自動車の通行を規制することを決めました。

今年の東山交通社会実験は11月19・20・26・27日(10〜17時)に予定されており、その時間帯に五条坂交差点から東へ約400mの区間で、観光バスとタクシー以外の自動車の通行が禁止となります。

清水寺などへ向かう観光客の自家用自動車が、五条坂交差点に集中するために東山通が渋滞することが、これまでも経験的にわかっていましたが、昨年の社会実験で観測結果として明らかにされました。そのため、自家用自動車の通行を禁止することを地元の自治会などから構成される「東山交通対策研究会」などと協議してきました。

実験当日はパークアンドライドやシャトルバスの運行も行われる予定です。

歩行者環境が改善することで、歩行者数がより増加することが期待されます。

(参考:京都新聞記事)

9月15日 <LRT> 京都市

「京都市 LRT導入2路線で検討」

京都市は新型路面電車(LRT)導入に向けて、8月31日に報告書を公表しました。14日に、そのうちの2路線を対象に、導入に向けた具体的な検討を始めるそうです。

検討が行われるのは以下の2路線です(カッコ内は事業費)。

  1. 今出川線a:北野白梅町〜今出川通〜出町柳(326億円)
    ※京福電鉄・叡山電鉄乗り入れ
  2. 小環状線:四条大宮〜四条烏丸〜四条河原町〜京都市役所前〜烏丸御池〜四条烏丸(184億円)
    ※京福電鉄乗り入れ

これらの路線は、独自のまちづくりに取り組んでいる地元商店街などとの連携で多くの買い物客を呼び込めて都心活性化につながる点(小環状線)、京福電鉄・叡山電鉄と相互直通運転することで、嵐山から銀閣寺方面まで一直線につながり、観光面でのメリットが高い点(今出川線)から選ばれました。

先の報告書において、小環状線は開業後40年でも黒字化しないとされましたが、「他の私鉄などとのネットワークを図れば黒字化は可能」と市は説明しています。

今後、シンポジウムなどで市民から幅広い意見を聞く方針です。

(参考:京都新聞電子版)

9月1日 <LRT> 京都市

「京都市 LRT検討報告書作成」

京都市は新型路面電車(LRT)導入に向けて路線の検討と採算性を検討していましたが、8月31日に報告書を公表しました。7つの路線が想定され、うち、4路線で採算性が確保できるということです。

開業後40年以内に資金収支を黒字化できるとされた路線は以下の通りです(カッコ内は事業費)。

1a.河原町線a:京都駅前〜烏丸七条〜四条河原町〜祇園(120億円)
1b.河原町線b:京都駅前〜烏丸七条〜四条河原町〜河原町三条〜三条京阪〜東山三条(147億円)
2a.東大路線a:京都駅前〜烏丸七条〜東山七条〜東山通〜叡電元田中(321億円)※叡山電鉄乗り入れ
2b.東大路線b:京都駅前〜烏丸七条〜東山七条〜東山通〜熊野神社前〜東天王町〜銀閣寺道(245億円)
3a.今出川線a:北野白梅町〜今出川通〜出町柳(326億円)※京福電鉄・叡山電鉄乗り入れ
3b.今出川線b:北野白梅町〜今出川通〜銀閣寺道(303億円)※京福電鉄乗り入れ
4.中環状線:二条城前〜御池通〜京都市役所前〜河原町通〜河原町五条〜五条通〜堀川五条〜堀川通〜二条城前(146億円)
5.小環状線:四条大宮〜四条烏丸〜四条河原町〜京都市役所前〜烏丸御池〜四条烏丸(184億円)※京福電鉄乗り入れ
6.堀川線:京都駅前〜七条堀川〜堀川通〜堀川今出川(176億円)
7.大環状線:北大路通〜西大路通〜九条通〜東山通(598億円)

報告書では軌道によって道路が狭くなり渋滞が増加するなどの課題も提示されています。

今後、市民の意見を募るそうです。

(参考:京都新聞)
新しい公共交通システム

9月1日 <地下鉄> 京都市交通局

「地下鉄運賃 来年1月に値上げへ」

京都市の地下鉄運賃が、早ければ来年1月から値上げされます。

現行の初乗り200円が210円に、その他の区間は一律20円値上げされます。

地下鉄東西線の建設事業費がかさんだことが背景にあるそうです。

(参考:京都新聞記事)

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